アトピー性皮膚炎とはどんな病気?
アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹(=くりかえす、かゆみのある湿疹)を主病変とする疾患です。患者の多くはアトピー素因を持っています。
アトピー素因
@家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか)
AIgE(特定の物質に対するアレルギー反応を起こす抗体)を産生しやすい素因
どうして病気になるの
要因1
ぜんそくや花粉症など,身体の中にアレルギーの体質を持つ人に生じやすい。
アレルギーの体質を持つ人は最近増えつつあります(子どもの約10%!)。
このようなアレルギーを生じやすい体質を,アトピー素因といいます。
要因2
生まれつき、肌の性質が刺激を受けやすくなっている。(皮膚バリア機能の低下)
要因3
皮膚表面の脂が少ない、または角質層にあるセラミドが少ないため、外の刺激物に攻撃されやすい。
要因のまとめ
様々な要素が合わさってアトピー性皮膚炎を起こすと考えられていますが、
病気の全てがわかっているわけではありません。
アトピー性皮膚炎治療の目標
目標1
症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
目標2
軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない。
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